病院AI研究所 HOSPITAL AI LAB — 医療AIの実務情報 韓国語版(한국어)

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現場ノウハウ

病院の事務部門と看護部の日々の業務で、そのまま使える道具と手順を集めました。特別な予算や情報システム部門の大がかりな対応がなくても、明日から試せるものに絞っています。院内の情報の取り扱いルールを確認したうえで、使えそうなところから取り入れてください。

ここで紹介するツールを業務でお使いになる前に、自院の情報セキュリティ規程で認められている範囲かをご確認ください。患者さんの情報や職員の個人情報を外部のサービスに入力しないことは、いずれのツールでも共通の前提です。

入れておきたいChrome拡張機能10選

ブラウザ上で毎日繰り返している作業は、拡張機能である程度まで減らせます。ここでは広告の遮断、パスワード管理、画面キャプチャ、手順書の自動作成など、医事課や経営企画で使う場面の多い用途から選びました。導入の前に、院内の情報システム部門が定めるブラウザ拡張の利用ルールを確認してください。患者情報を扱う端末では、外部と通信する拡張機能を追加してよいかを個別に判断する必要があります。

  • uBlock Origin — 広告とトラッキングを遮断します。結果としてページの表示も軽くなります
  • Grammarly — 英文のメールや資料について、文法と表現をその場で校正します
  • Bitwarden — パスワードを保管し、ログイン画面で自動入力します
  • GoFullPage — Webページ全体を1枚の画像として保存します
  • Loom — 画面録画と説明動画の作成に使います。職員研修の教材づくりに向きます
  • Scribe — 画面上で行った操作を、画像つきの手順書へ自動で変換します
  • Notion Web Clipper — Web上の資料や記事をNotionに直接保存し、調べた内容を蓄積できます
  • OneTab — 開いたままのタブを一覧にまとめ、メモリの消費を抑えます
  • Todoist — 見ているWebページをそのままタスクとして登録し、進捗を管理します
  • ColorZilla — Webサイトの色コード(HEX)を取得します。広報物の作成に使えます

業務で使える生成AIツール10選

定型的な作業は生成AIに任せ、判断は人が行います。この線引きを先に決めておくと、導入の議論が進めやすくなります。文章の下書き、資料の要約、調べもの、会議録の作成など、事務部門で頻度の高い作業から選びました。いずれのツールでも、患者の識別につながる情報は入力しないという運用ルールを先に定めてください。院内で扱う情報の区分は、厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」を基準に整理すると判断しやすくなります。

  • ChatGPT — 下書き、企画、アイデア出しに使う汎用のツールです
  • Claude — 長い文書の読み込みと分析、まとまった量の文章作成に向きます
  • Perplexity — 出典を併記して答えるため、調べものの下調べに使えます
  • NotebookLM — アップロードした資料の範囲内で、要約と質疑応答を行います
  • Notion AI — ワークスペースの中で下書き・要約・整理を担当します
  • Gemini — Gmail、ドキュメント、ドライブと連携するGoogleのAIです
  • Otter / Fathom — 会議の内容を自動で記録し、要約します
  • Canva / Microsoft Designer — デザインの初稿をAIで作成します
  • HeyGen — 既存の動画を多言語化します(音声とリップシンクを保持)。外国人患者向けの案内に使えます
  • Zapier — 複数のアプリと生成AIをつなぐ自動化のハブです

生成AIに的確に指示するコツ

同じ質問でも、指示の書き方によって返ってくるものは変わります。読み手・目的・分量・トーンを具体的に示し、表なのか箇条書きなのかという出力の形まで指定するのが基本です。一度で仕上げようとせず、対話を重ねながら削っていくほうが結果的に早く形になります。うまくいった指示文は手元に残しておき、次回はそれを土台に書き換えて使います。

  • 最新モデルの利用 — 新しい版ほど指示どおりに動き、事実と異なる出力(ハルシネーション)が減る傾向があります
  • 指示は具体的に — 「文章を書いて」ではなく、読み手・目的・文字数・トーンを書きます
  • 役割の指定 — 「あなたは病院の経営企画担当です」のように立場を伝えます
  • 段階を踏ませる — 「根拠を段階的に示してください」と添えます。複雑な分析や判断材料の整理に向きます
  • 見本の提示 — 望む成果物のサンプルを1つ渡すと、出力が意図に近づきます
  • 出力形式の指定 — 表、箇条書き、メモ、JSONなど、使う形を先に伝えます
  • 対話による修正 — 「導入をもっと短く」のように、部分ごとに直していきます
  • 指示文の蓄積 — 有効だった指示文を保存し、次回そのまま使い回します

実務で効くExcelの機能と関数

表計算にかける時間は、いくつかの機能を覚えるだけで短くできます。診療実績の集計や部署別の一覧づくりなど、毎月繰り返す作業ほど効果が出ます。手作業のコピー&ペーストで処理している工程があれば、ピボットテーブルやPower Queryで置き換えられないか見直してください。関数を覚えるより先に、データを「1行1件」の形に整えておくことが近道になります。

  • XLOOKUP / VLOOKUP — 別の表から目的の値を取り出します
  • テーブルへの変換(Ctrl+T) — 書式・フィルター・集計行が自動で適用されます
  • データの入力規則 — ドロップダウンの選択肢にして入力ミスを防ぎます
  • 重複の削除 / COUNTIF — 重複したデータを確認し、取り除きます
  • ピボットテーブル — 大量のデータを短時間で集計します
  • 動的配列関数 — FILTER・SORT・UNIQUEで、ピボットを使わずに集計します
  • Power Query — CSVや外部データを読み込み、複数の表の結合(マージ)や追加(Append)を行います
  • アンピボット — 月別に横へ並んだ列を、分析しやすい縦持ちの形に変換します
  • 条件付き書式 — 特定の条件に当てはまる値を目立たせます
  • ショートカットキー — マウスに持ち替える回数を減らし、作業の手数を減らします

Google・Gmailの検索演算子

探しているメールが見つからないときは、検索演算子を使うとすぐに絞り込めます。差出人、件名、添付の有無、期間の4つを組み合わせるのが基本形です。よく使う条件は、検索したあとフィルタとして保存すると、以降は自動で振り分けられます。同じ考え方はGoogleのWeb検索でもそのまま使えます。

  • from: / to: — 差出人・宛先で絞り込みます
  • subject: — 件名に特定の語を含むメールを探します
  • has:attachment — 添付ファイルのあるメールだけを表示します
  • filename: — ファイル名や拡張子で探します(例: filename:pdf)
  • has:document / spreadsheet / presentation — Googleドキュメント・スプレッドシート・スライドの添付で絞り込みます
  • before: / after: — 期間を指定します(例: after:2026/01/01)
  • is:unread / is:starred / is:important — 未読・スター付き・重要マークで絞り込みます
  • "完全一致" — ダブルクォートで囲むと、その語句のまま検索します
  • 組み合わせ例 — from:yamada has:attachment after:2026/06/01
  • フィルタの作成 — 検索後に「フィルタを作成」を選び、ラベル付けや自動アーカイブの規則をつくります
  • Google検索 — site:、filetype:、"" も同じ考え方で使えます

Notionの使い方のコツ

Notionは最初から作り込まず、単純な形で始めて使いながら育てるほうが定着します。すべての要素はブロックでできているため、スラッシュ(/)メニューを先に覚えると入力が速くなります。メモアプリとして使うだけでは活用の幅が広がらないので、データベース機能まで踏み込んでください。画面に出す項目を必要なものだけに絞ると、他の職員にも使ってもらいやすくなります。

  • ブロックとスラッシュメニュー — すべての要素はブロックです。スラッシュメニューを最初に覚えます
  • データベースが中核 — メモアプリとしてだけ使うと、活用の幅が広がりません
  • 1つのデータベースを複数のビューで — 用途ごとに作らず、同じデータベースの見せ方を変えます
  • 表示は必要なものだけ — 情報量を減らすほど使い心地がよくなります
  • 既存テンプレートの活用 — 毎回ゼロから作らず、既存の型を借りて手を入れます
  • カレンダー・アプリ連携 — 締切や会議の予定をカレンダーとつなぎます
  • 自動化との接続 — ZapierやIFTTTでアプリ間の作業を自動化します
  • ショートカット一覧の作成 — よく使う操作をまとめて手元に置きます
  • Notion AI — 下書き・要約・整理に使います。利用できる範囲はプランによって異なるため、契約内容を確認してください

無料で使えるデザイン・画像ツール

デザイナーがいなくても、院内掲示や患者向けの案内はある程度まで自分でつくれます。テンプレートを土台にして、色は2〜3色に中立色を足す程度へ抑えると、全体がまとまって見えます。写真はテーマそのものではなく、伝えたい印象を英語のキーワードで探すと合うものが見つかります。無料の写真素材であっても、商用利用の可否とクレジット表記の要否は素材ごとに確認してください。

  • Canva — テンプレートとドラッグ&ドロップで作れます。専門知識がなくても扱いやすい総合ツールです
  • Microsoft Designer — AIによる画像生成を利用できます
  • Adobe Express — Adobe製品との連携と、ストック素材の利用が特徴です
  • Figma — 本格的なデザインとリアルタイムの共同編集ができます。無料プランでも一通りの作業に使えます
  • Piktochart / Visme — インフォグラフィックやレポート、ダッシュボードの作成に向きます
  • GIMP / Photopea — 無料の画像編集ツールです。Photopeaはインストール不要でブラウザから使えます
  • VistaCreate — アニメーションや動画コンテンツの作成に使います
  • Unsplash / Pexels — 無料の高解像度写真を探せます。利用条件は素材ごとに確認します
  • 現場のコツ — 色は2〜3色と中立色に限定し、写真は印象を表すキーワードで探します

発表資料(スライド)の作り方

会議資料は、説明を聞かなくてもスライドだけで意図が伝わる状態を目指します。1枚に詰め込まず、1スライド1メッセージに絞るのが出発点です。文字は22pt以上を目安にし、フォントは見出し用と本文用の2種類に統一すると読みやすくなります。詳しい説明はスライドに書かず発表者ノートへ回し、口頭で補ってください。

  • 1スライド1メッセージ — 複数の論点を1枚に詰め込みません
  • 文字は最小限に — 1行は短く抑え、1枚あたり3〜4項目までにとどめます
  • 文字は22pt以上を目安に — フォントは見出し用と本文用の2種類に統一します
  • 色は2〜3色 — 中立色を足し、明暗の差を確保します。色覚に配慮し、色とアイコンを併用します
  • グリッド・整列・余白 — 位置をそろえて統一感を出し、余白を残します
  • アニメーションは控えめに — 段階的に見せたいときだけ使い、画面切り替えはフェードで統一します
  • 表やグラフはExcelから貼り付け — 貼ったあと、投影したときの読みやすさを確認します
  • 台本は発表者ノートへ — スライドには要点だけを残します
  • 箇条書きよりアイコン — アイコンと短いラベルを組み合わせると、内容をつかみやすくなります
  • 発表前の確認 — 校正を行い、実際の会場でリハーサルをして、PDFの控えを用意します

ノーコードの業務自動化ツール

ノーコードの自動化ツールを使うと、プログラムを書かずに繰り返し作業を任せられます。「トリガー(きっかけ)→アクション(処理)」という構造で、アンケートの回答をスプレッドシートへ記録し担当者へ通知する、といった流れをつくれます。自動化できるのは手順を言葉で説明できる作業だけなので、まず業務の流れを書き出すところから始めてください。院内の機微な情報が経路を通る場合は、厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」を踏まえ、外部サービスに預けてよい情報かを情報システム部門と確認します。

  • Zapier — 連携できるアプリの種類が多く、開発者でなくても扱えます。最初に試すツールとして選びやすいです
  • Make(旧Integromat) — 視覚的なキャンバスで組み立てます。分岐やデータ変換に強みがあります
  • n8n — ソースコードが公開されており、自院のサーバーに設置して運用できます。データを外部に出せない場合に向きます
  • Microsoft Power Automate — Teams・SharePointとの連携やRPAに強みがあります
  • Pabbly Connect — 定額制の料金体系です。料金の条件は提供元の最新の案内で確認してください
  • 活用例 — アンケート送信 → スプレッドシートへ自動記録 → 担当者へ通知
  • 自動化の原則 — 説明できる作業だけが自動化できます。先に業務の流れを定義します
  • 院内で使う際の注意 — 機微な情報が流れる場合は、オンプレミス型(自院のサーバーに設置する方式)か、安全管理要件を満たすツールを選びます

SNS・コンテンツ運用のツール

広報アカウントは、1週間分の投稿を週の初めにまとめて予約しておくと運用が続きます。予約投稿、コンテンツカレンダー、投稿時間の提案、反応の分析はどのツールにもおおむね備わっているため、組織の規模と予算で選んで差し支えありません。病院や診療所の広告は医療法の広告規制の対象で、厚生労働省の「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告等ガイドライン)」が判断の基準になります。厚生労働省は医療機関ネットパトロールの通報フォームを設けており、虚偽や誇大な表示は指摘の対象になります。公開前に院内で内容を確認する手順を決めておいてください。

  • Buffer — 画面がわかりやすく、小規模なチーム向きです。無料プランの範囲は提供元で確認してください
  • Metricool — 予約投稿と分析、Webの流入計測をまとめて扱えます
  • Hootsuite — 大規模・複数ブランドの運用に向きます。分析や共同作業の機能が充実している一方、費用と操作の複雑さは増します
  • Later — Instagramなど画像中心の運用向けです。フィードの並びを事前に確認できます
  • Sprout Social — 上位の価格帯にあたります。専任の広報部門を置いている組織に向きます
  • Planable — キャンペーンの企画、媒体ごとの表示確認、複数人での確認と承認の流れをつくれます
  • Tailwind — Instagram・Pinterestに特化し、投稿に適した時間帯を提案します
  • 共通の機能 — コンテンツカレンダー、投稿時間の提案、AIによる文案作成、効果測定
  • 広告規制の確認 — 医療法の広告規制と医療広告等ガイドラインに沿って、公開前に院内で内容を確認します